SA-CHiN☆★☆の ケ・セラ・セラ日記 plus

しっかり者のHIRO☆★ と 尚兄ぃ&実ぃの成長、ちゃらんぽらんなSA-CHiN★☆の記録

いろはにほへと ちりぬるを わかよたれ つねならむ
                    うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑひもせす

 

              ?H3>  そしるにも 二つあるべし 大方は 主人のために なるものと知れ
         
                      人が 他の人を謗(そし)るのには 二通りある。

 

                     一つは 自分との利害関係からのただの不平や悪口。                      
                     もう一つは、相手を思うあまりに発せられた諌言。

 

                     人の上に立つ人は、そのどちらの声にも耳を傾けよう。

 

                       不平や悪口の中には 改善すべき点を見つけ、

 

                        諌めようという言葉の 真意を知ろう。

 

                        動機の如何に関わらず、大事な意見として

 

                              その意図を汲み

 

                          寛大な心で受け止めるべきである。


            耳が痛い”諫言(かんげん)・忠言”の中にも反省の資(もと)が眠っている

 

イメージ 1

 

                 昨年の暮に亡くなった義母さんと 大喧嘩をしたことがありました。

 

                         * * * * * * * * * * * * * * * * * *
 
                   義母さんの部屋で 楽しそうに遊んでいたはずの実ぃ(当時2歳)が

 

                 火が付いたように 泣きながら、私の胸に飛び込んできました。

 

                 私:「実ぃちゃん、どうしたの?」

 

                 ヒックヒックと泣きじゃくりながら、

 

                 実ぃ:「実ぃは…シネ…って、言ってないもん…。」

 

                 と 言葉を綴るのが やっとでした。

 

                 状況が分からなかったので、

 

                 二人の話を 別々に よく聴いてみると、

 

                 ママゴトをしていた時に、「早くしてね」と 実ぃが言ったのを

 

                 ちょっと耳の遠い義母さんが 「早く死ね」と孫に言われた と思い込み、

 

                 実ぃを叱責した…ということが分かりました。

 

                 2歳の実ぃが「死ね」という言葉を理解していたとは思えませんし、

 

                 明らかになった状況を、義母さんに説明しましたが、

 

                 義母:「嫁の言うことなんて、信じられますか!
                     あなたが 言わせたんでしょう!」

 

                 と トバッチリを受けてしまいました。

 

                 私は 子どもたちの4つの瞳が見つめているのにも関わらず、

 

                 主人の胸で 柄にもなく 私は 大泣きしました。

 

                 子どもたちも 私の足にしがみついて 一緒に泣いていました。


                 二人を取りなそう…と思って ”諫言”したことがお気に召さなかったようです。


                 実は、何度も こういった トバッチリを受けました。

 

                 でも、義母さんは、本当は状況をちゃんと認識されていたんです。

 

                 孫の失言ではなく、自分の耳が遠いことが原因で起こったことを。

 

                 ただ、それを認めたくなかっただけだったんです。。。


                 義母さんの気持ちが分かったのは

 

                 亡くなる2カ月くらい前の 病院でのことでした。

 

                 毎日、「調子はどうですか?」と 病院に赴く私に

 

                 義母:「(さーちん)さん、今まで意地悪して ごめんなさいね。」

 

                 と、唐突に謝りだしました。

 

                 私:「何 言ってるんですかぁ。義理の親子じゃないですかぁ。」

 

                 同室の他の患者さんの目もあったので、おどけて答えました。

 

                 でも、内心は 穏やかではありません。

 

                 人に頭を下げたことのない義母さんが、頭を下げるなんて…。

 

                 嫌な予感が 頭の中を過ぎりました。

 

                なおも 繰り返し 頭を下げる義母に、
                 私:「そんなことを仰るのなら、早く元気になって、家に帰りましょうね(^^) 。」

 

                 と 笑ってごまかすのが やっとでした。

 

                 私を知る方が見ていたら、引きつっていたのが分かったことでしょう。


                 でも、この日を境に 私たちは本来あるべき姿にに 近づいたような気がします。


                 70余年、生きてきた人には、その人生の中で培ってきたものがあるから、

 

                 容易には 自分を変えられない。

 

                 それならば、若い私たちが 柔軟になろう。


                 私たちは、そういう姿勢で 義母さんに接してきましたが…。


                 全てにおいて、もう少し意地を張らずに 受け入れてくださったら、

 

                 もっと楽しい時間を 共にできたかもしれない…

 

                 と 今でも 悔やまれてなりません。

 

    
                        諫言:目上の人の非を諌めること。
                         
イメージ 2

イラスト提供 :素材屋ロロさん