📚大学入学共通テスト📚
子どもたちが大学生になり、親としては“さらり”と見ていた話題でしたが、
羽生田大臣の「身の丈」発言から気になっていた「大学入学共通テスト」。
英語の取り組み方、国語や数学の記述式問題について、
素人でも
「このやり方、問題あるんじゃないかな?」
と疑問を抱くような始末。
頭脳明晰な文科省の方々なら、もっと綺麗な制度設計できそうな気がするのに…。
英語については、民間試験媒体の試験結果で良いものが選択できるのであれば、
受験生にとっては気分的に楽になりそうではあるものの、
居住地域によっては、試験会場が遠かったり、
受験費用が高く、家計への負担は小さくはなかったり…。
経済的にゆとりのある家庭では問題視されないでしょうが、
家庭によってはそうもいかず、安心して受験できる制度とは程遠い。
教育の機会均等は憲法や教育基本法で謳っているはずだけどなぁ。
公平さを何処かに忘れてきてしまったみたい。
報道によると、「文部科学省は導入予定の『国語と数学の記述式問題』について、
現場では、採点に関する課題の解消が難しいなどとして、
再来年1月の実施は見送る方向で調整に入った」とか。
学力判断の統一基準を知る上では、「共通テスト」は意義があると思います。
偏差値による大学の序列化や「受験地獄」化が進んだと言われているけれど、
私は結果的には、日本人の学力向上の一助にはなっていたのではないかと思います。
私は共通一次の5教科7科目1,000点満点時代の受験生でしたので、
現役時代は 一発勝負に負けて憂き目に合い、1年間 浪人しました。
浪人時代は 努力の成果が実り(山が当たったという話もあるけど(´艸`*)?)、
翌年には大学入学の運びとなりました。
学んで理解できた時の達成感は何物にも代え難いと思います。
その後、大学入試に関する受験機会が増えたり、受験科目数が減ったり、
受験生にかかる負荷は減ってきたように思います。
おまけに「ゆとり教育」も加わり、
日本の子どもたちの平均的学力は低下、
世界的にもランクダウンの一途にあるように思います。
私は決して「受験地獄の時代が良かった」と言っているのではないのです。
過剰な負荷はやはりよろしくないと思いますので。
私事ながら、高校に入学した途端、
月のモノが2か月に1度しか来なくなりました。
「異常があるのかも」と悩みもしましたが、
そこはお年頃。誰にも相談できずにおりましたが、
大学に入学するや正常に戻りました。
それぐらい、大学入試はストレス度が高いのです。
実施が見送られた大学入学共通テストに導入される予定の
国語と数学の記述式問題では、
民間事業者(アルバイトを含む)に採点業務は委託され、
その採点の質が平等に確保できるのか、懸念されるほか、
試験後の自己採点が困難だという指摘もあるようです。
以前、小学校の教員をしていた母のお手伝いで
採点作業をしたことがあります。
「◯◯を使って、短い文章を作りましょう」
といった内容の採点でしたが、実にユニークで
多種多様な作文でした。おまけに誤字ありです。
結局、場合ごとに母に尋ねながら採点したので
手伝いにはなりませんでした。
配点10点中、「加点・減点の塩梅が難しい」と
感じたことを覚えています。
採点者1人当たり受験生何人を受け持たせようと
してるのかわかりませんが、採点基準を設けても
全体で公平に採点するのは困難でしょう?
私は、基礎学力を測る目安として、大学入学共通テストはあれば良いと思います。
そして、進みたい学部学科に応じた必要とされる学力を測る目安として、
記述式の試験〜二次試験〜が実施されれば適正な入試になるのではないでしょうか。
ただ、政治家の皆さんや文科省の方々、ご存知でしょうか?
大学1年生の一般教養の数学の講義で、
分数の加減乗除の解き方ついて時間を割いている大学があることを。
今、必要とされているのは、大学入学共通テストの改革よりも、
基礎学習を行う義務教育の改革ではないですか?
教育は、人を育てる大事な柱です。
学びたい人は、学べる場を得るために、日々努力しています。
試験では正解を得るために真剣に取り組んでいます。
採点者が誠意を持って取り組んだとしても、
未熟なアルバイトでは採点ミスの可能性は否めません。
ましてや、多人数に及ぶ採点を課されたら、
プロでもミスする可能性は出てきます。
安易に入学試験を考えて欲しくないです。
極端な話、人生が左右されることだってあります。
「早急に結論を出したい」などと言わずに、
十分すぎるくらい熟慮して、結論を出してください。
お願いします。
#大学入学共通テスト
#記述式問題
#見送り