か
いろはにほへと ちりぬるを わかよたれぞ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑひもせす
うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑひもせす
学問をするのは朝でも、(朝満ちた潮が引く)昼でも良いけれど、
(波寄せる)夜の静けさの中で行なうのは、なおさらやりやすい。
― 学問をする者、朝・昼・夜の区別なく修めるべし ―
作者である日新公(じっしんこう)は実に言葉遊びが巧み。
詩歌の中に朝という時間だけは書いてあるけれど、
昼や夜という言葉は書かれていない。
しかしながら、干るに昼を重ね、
波が寄るに夜を重ねてある。
最初、この歌を読んだ時、
単純な私は「”夜”型の学習が良いんだわ」
と解釈し、
現在言われている”朝型学習"""とは違うと思いました。
でも、真意はそうではなかったんですね。
物事に一生懸命な人には
朝・昼・夜という時間の区別さえも、
不要なのかもしれません。
かわいいイラスト提供 :素材屋ロロさん♪