SA-CHiN☆★☆の ケ・セラ・セラ日記 plus

しっかり者のHIRO☆★ と 尚兄ぃ&実ぃの成長、ちゃらんぽらんなSA-CHiN★☆の記録

え〜郷中教育〜

いろはにほへと ちりぬるを わかよたれそ つねならむ
                                                 うゐのおくま けふこあさきゆめみし ゑひもせす

 

f:id:Hiroshounami:20191003013942j:plain

ごじゅきょういっ・・・郷中教育(ちょいと昔の、田舎の子育て事情)

      えこう              かんきん

    🌱回向には我と人とを隔つなよ 看経はよししてもせずとも🌱

 

            死者を弔って極楽往生を祈る時

 

          敵 味方を分け隔てなく、等しく祈りなさい。

 

           たとえ お経を読もうが読むまいが、

              それより真心を込めて まつることが大事である。

 


       ー戦死者を弔う時は、敵味方関係なく、真心から冥福を祈ろうー

 

  
            イメージ 1

 

 

回向(えこう)とは、お経をなどをあげることで 積み重ねた徳を

          個人に回し与え、故人が浄土へ行けるようにすると同時に、

          お経を唱えた人にも 浄土への道を開くという意味。

              (大乗仏教における考え方で、追善供養のこと)

 

看経(かんきん)は、禅宗で、声を出さずに経文を読むこと。

 

『世界は1つ』とは言えない状況がある。

     国が違う、地域が違う、宗教が違う、人種が違う、民族が違う、

     主義主張が違う、

     利害関係がある、主従関係がある、

     守りたいものがある…

お互いの違いから、相容れない状況になると、紛争が生じ易い。

紛争が生じると、話し合いによる解決で済めば御の字だが、

戦争…武力で解決しようとする動きが出てくることがある。

そうなれば、どのタイミングで終戦の線引きができるのか?

    多くの人命を失い、資源を無駄にし、国の豊かさを失い、

    全てを一から、いや、ゼロから再生していかないといけないような

    憂き目を見ることになるのに、

    未だ世界から紛争が絶えることがない。

 

まだ、再生できるものは 救いがあると思う。

しかし、人命は再生不可能なのに、戦争では多くの人命が失われてきた。

この失われた命…戦没者たちは 自陣にせよ、敵陣にせよ、

守るべきものへの思いを胸に抱いて 散っていった尊い命だったはず。

 

島津日新公は 実際に敵味方の区別無く 供養塔を建て、

戦死者の冥福を祈られた。

祈ることで、慈悲の心が生まれ、それが残された者たちの心を救うという。

島津日新公は そのことが分かっていたからこそ

この《いろは歌》という形で 後世に残そうと考えたのかもしれない。

 

         🌱  🌿  ☘       🍀  🍃  🍁  🍂

 

今年、年号が変わり、新しい天皇陛下の御代となった。

先の天皇陛下ご夫妻…現 上皇陛下ご夫妻は ご在位の時に

戦没者を慰霊する旅を続けてこられた。

 

戦後60年の節目の年に、当時の天皇陛下ご夫妻は海外の戦地として

最初に サイパン島を訪問をされた。

 「(天皇陛下は)国内だけではなく、国外でも

   先の大戦で犠牲になった日本人だけではなく、世界の人に対して慰霊したい

  ということを、前から強くご希望だった」

と、元 宮内庁長官の羽毛田 信吾氏は振り返る。

 

ご高齢、病気を患われた後も、パラオ🇵🇼のペリリュー島、フィリピン🇵🇭、沖縄…

と、この戦地訪問を続けてこられた上皇ご夫妻。

同氏の解釈によれば、お二人のご訪問は2つの意味合いがあると思われるのだという。

  「1つは犠牲になった人たちを心から悼む追悼の気持ち

   もう一つは、先の戦争の悲惨な歴史を忘れてはいけないこと

   後の世代、特に戦争を知らない世代に伝えること。

   両陛下の後ろ姿は、悲惨な戦争の歴史を忘れてはいけないことを訴えている。」

【 アングル:新たな皇室の時代築いた天皇陛下、戦争と向き合った在位 - ロイター

                                 より抜粋】

上皇陛下ご夫妻は、過去の戦争にゆかりのある国や地域を訪問されてきた。

両陛下ご夫妻は、日本人の戦没者のみならず、

敵であったアメリカ人や韓国人の戦没者も慰霊された。

お二人の祈られる姿は、島津日新公と同じように

戦死者を弔う時は、敵味方関係なく、真心から冥福を祈ろう

ということを 戦争を知らない世代の私たちに教え伝えてくださっているようだ。

 

 

            イメージ 2