な〜郷中教育〜
東北震災の翌日、娘 実ぃの所属する小学校の管弦楽部は
定期演奏会が予定されていました。
多くの尊い命を奪った未曾有の震災の影響は 私たちの地域にも及び、
この定期演奏会…娘たち6年生にとっては部活動の卒業式のようなもので、
下級生にとっても、一年の集大成となるものでした。
今年は例年よりも好成績だっただけに、開催してあげたいと思いました。
「6年生にとって、定演は管弦の卒業式みたいなもので、
諸般の事情が許せば、開催してあげたい。」
と私は個人的意見を述べました。
それが妥当なのかどうなのか 分かりませんでしたが、
校長先生をはじめとする学校側は 眉間にシワを寄せていました。
無理もありません。
震災当日、体育館で卒業式予行演習をしていた まさにその時、
バスケットボールのゴールがガタガタと音を立てて軋み
所在無げに 天井のライトが ゆらゆらと揺れたそうです。
実ぃは恐ろしさから 泣いてしまったそうです。
余震の続く中での 定期演奏会の開催はどうだろうか?
体育館での安全確保、
万一に備えた観客や部員…全員の避難誘導、
子どもたちの余震を含む地震への恐怖…
6年生には今回限りの定期演奏会だけど、
下級生にとっては、まだチャンスがある。
命の危険を犯して実施する必要があるのか…
と思ったお母さん方もおられたはず。。。。
子どもたちの思いを考え、許可してくださったのでしょう。
予定外の開催に、参加できない保護者もいらっしゃるのでしょうが、
その分まで 微力ながらお手伝いできれば…と思いました。
自分のできる時に、できる場所で、できるだけのことを…
自分の行動規範として 更に私の心に 深く刻まれた出来事でした。