よ〜郷中教育〜
他人が行うことの善し悪しは、すぐに目に付くのに。
日ごろ交わる人を見て、
良いことは見習い、
悪いことは反省し、
そして自分の徳性を磨け…ってことね。
思えば、私の学生時代は とても恵まれていたのかもしれない。
勉強で分からないところがあって、
理解度の高い人に尋ねれば、惜しげもなく教えてくれた。
「いいよ!君に教えることで、僕も復習できるからね。」
中学・高校・予備校時代、人こそ違うけれど、
男女を超えて、こういう友だちが私には多かった。
マスコット作りに夢中の友人が作品をプレゼントしてくれて。
「喜んでもらえるならば、また作ってあげるね。
興味あるなら、今度、一緒に作ってみる?」
と誘ってくれる子たちを きっとキラキラした目で私は見てた。
イラスト画が得意な友人が作った《しおり》が嬉しかったり。
「こんなのが好きって言ってたよね。あげる(*^-^*)」
彼女はこういうイラストの世界で活躍しているのかしら?
校歌の伴奏をするのに、教室のオルガンを早い者勝ちで取り合った。
「貴方には負けないわ!」
「貴方よりも早く弾けるようになってみせるわ!」
とライバル心剥き出しだったクラスメイト。
家にピアノが無く、人前では聞くだけだった女の子が
ある日突然、曲を弾いてみせて驚かされたこと。
楽譜無しで、耳コピして弾けるようになることを知った時の驚き。
冬場の なかよし体育(体育朝礼)の縄跳びの大会で
体育の成績が(万年)「3」の私が 縄跳びの二重跳びで 200回跳んだ時、
「お前、すげ〜な。頑張ったな。俺も頑張ろっ!」
と声を掛けてきた 知らない男の子(多分 同学年?)。
+…尊敬してやまない先生の一人 S先生。
私のクラスにはスポーツの記録会に出る人がたくさんいる中、
小学6年生の3学期の体育の成績評価欄に「5」とあったので、
「先生、成績欄の数字が間違っているよ。」
と申し出た私に
「間違ってないよ。頑張ってたもんな。
頑張り点だよ(*^-^*)」
子どもながら、うわぁ❀.(*´▽`*)❀ と思ったものでした。
先生とのやりとりは、子ども時代の私を育てるとともに
大人になってからの子育てにも大きく影響しています。
人との交わりを大事にする”郷中教育(ごじゅきょういっ)”で
友人間でお互いを学びの対象にせよ…切磋琢磨かな…ということだったと思うけれど、
これからを背負って立つ少年たちのためもの。
大人の私は、手本にされてもおかしくない年齢に達している。
(でも、中身はねぇ…子どもより子どもかも…)
教えを乞う、学ぶことも大事だけど、
自分が人に、子どもに影響を及ぼすことも、
これからは 頭に入れておかなきゃなぁ。