SA-CHiN☆★☆の ケ・セラ・セラ日記 plus

しっかり者のHIRO☆★ と 尚兄ぃ&実ぃの成長、ちゃらんぽらんなSA-CHiN★☆の記録

読書記録・・・2007年7月2日分

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TYTLE

『あの日をわすれない はるかのひまわり』


コード:ISBN4-569-68515-3
  作 者:指田 和子
  挿 絵:鈴木 びんこ
出版社:PHP研究所 ニコニコえほん

  読書クラス:5-3
  所要時間 :15分程度


≪STORY・感想・子どもたちの反応≫

【 STORY 】
著者である加藤いつかさんは、阪神・淡路大震災で妹・はるかちゃんを亡くした。
体育館での避難生活は日常生活とはかけ離れたもので、長引くにつれ次第に生きる
   意欲を失いそうになる。厳しい体験の一方で、ボランティアの温かさにも触れた。

震災のあった年の夏、はるかちゃんの亡くなった場所で、大輪のひまわりが咲いた。
近所の人が「はるかちゃんのひまわり」と呼んだことから、毎年、そのひまわりの
   種を蒔く活動が広がり、いつのまにか震災自体のイメージの花として、ひまわりが
注目されるようになる。

 当初、いつかさんは、深い悲しみのため、ひまわりを見ることすらできなかった。
しかし、何年も何年も妹の名が付いたひまわりを蒔き続ける活動が続く中、「自分
   にできることから始めよう」という気持ちが芽生え、花植えの活動を始める。
   10年を経た現在は、震災の語り部として、講演活動にも携わってる。


【 感想・子どもたちの反応 】
そばにいた人が、大切な人が、”地震”という一瞬の自然現象のために その命を
   落としてしまう…それは当事者にとって、とても受け入れられるものではなかった
でしょう。深い悲しみと葛藤を超えて立ち直っていくのには、多くの時間を要した
   ことでしょう。読みながら、(予想通り)泣き出しそうになる自分がいました。

今回読み聞かせのは、中学年向きを5年生クラス(尚兄のクラス)で読んだので、
  比較的理解度も高く、やんちゃな子どもたちが神妙な表情で聞いていたようです。
     
読み聞かせ終了後、「いろいろ感じるところがありましょうが、命について自分で
   考えてみてください」と言い残したところ、担任の若いO先生が「僕はその当時、
   高校生で…」とクラスで阪神淡路大震災のことを話し始められました。
私は退出しましたが、クラスで話し合う切っ掛けになったのなら幸い。