SA-CHiN☆★☆の ケ・セラ・セラ日記 plus

しっかり者のHIRO☆★ と 尚兄ぃ&実ぃの成長、ちゃらんぽらんなSA-CHiN★☆の記録

読書記録・・・2007年 5月14 日分

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TYTLE

『真昼の夢』



  コード:ISBN-13: 978-4593504695
  作 者:セーラ・L・トムソン
  挿 絵:ロブ・ゴンサルヴェス
  翻 訳:金原 瑞人
  出版社:ほるぷ出版                      参 考:『終わらない夜』
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  読書クラス:3-1
  所要時間 :12分程度









構成・感想・子どもたちの反応
  ―構成―
    初めにロブ・ゴンサルヴェスの絵画ありき。その絵に合わせて、セーラ・L・トムソンが
    詩的構成でつなげた絵本。
    遠近で見方の違う状況が描かれたり、水面に映る”対称的”であるはずの物を違う物に
    変えたり、平面と立体を同一画面上に一緒に構成することで生じる矛盾等を駆使して、
    トリック・アートの世界を楽しめる絵本。
    トリック・アートとリアルな描写の混在が、この絵の世界は夢か現か…と観る人に問う。
    結論は”ありえない現実”。

       参考表記の絵本:『終わらない夜』は、『真昼の夢』以前に描かれた同氏の作品。

  ―感想―
   絵の構成は、観る人に強烈な印象を与える。一見すると、絵の持つ美しさ、気持ち良さに
   一瞬、騙されてしまうが、客観的に観ると、この絵がトリック・アートであり、描かれた人々
   の世界と現実の世界とは異種であることがすぐに理解できる。エッシャーがモノクロ的な
   パズルであるのに対して、ロブ・ゴンサルヴェスのトリック・アートは色鮮やかな絵の中に
   日常的な行動をする”人”がたくさん登場するので、読み手が登場人物の一人として自分
   自身を置き換えることができる点が面白いと思う。
   ただ、登場する人々の表情は、描かれたトリック・アートの世界を至極当然に受け入れて
   しまっている感じがある。

  ―子ども達の反応―
   「この絵はありえる?」と3年生の子どもたちに問うと「ありえない!」と大きな返事が
   返ってきました。15分と言う限られた時間内ではなく、もう少し時間をかけて、じっくり
   絵を見てほしいような気がします。家庭や少人数を対象にして読むようなケースなら、
   子どもたちはもっと絵に集中して楽しめることでしょう。
   ストーリーを重視する絵本もありますが、この本のように”絵そのものを楽しめる本も
   あるんだ”と紹介できた点では、今回の読み聞かせは成功かもしれません。



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宇宙人のカレンダーは、
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